いろたし日記

ボードゲームとアメリカ生活をメインとしたブログです。誰かの人生にちょっとだけ色を足すようなブログになれたら。

MENU

都内で大規模ボードゲーム会を3年間主催してきた私の、集客ノウハウとゲーム会継続のコツ

はじめに

f:id:iroppu:20170407082823j:plain

月に1度、都内でボードゲーム会を主催していました。

 

3年前に知人だけで始めた第1回は10数人での開催でしたが、3年強計40回続けて、1回あたり最大84人の参加者が集まる大規模なゲーム会となりました。

 

「口コミだけで80人もどうやって集めるの?」

「(マルチとかの人じゃない、健全な)参加者が継続して増えていってるのはなぜ?」

 

と知人にもよく聞かれたため、 人・コンテンツ・ケアの3つの観点から考えた、私なりのコツを書き連ねました。ボードゲーム会はもちろん、他イベントを運営されている方にもご参考になれば幸いです。

 

※私が主催した会に参加された皆様・個人名をご存知の皆様へ

不特定多数が見るインターネット上での個人情報特定を避けるため、コメント等頂く場合には、個人名・団体名・ニックネーム・地域が特定されないようなコメントのご協力をよろしくお願いします。 

 

筆者について

私自身のパーソナリティは、以下です。コツとはあまり関係ありませんが、事前情報としてご参照ください。

・30歳・女

・大学院まで関西、東京で技術職(SE)として5年半勤務

・遊んだことのあるボードゲームは500個ぐらい?(所有90個)

・ボードゲーム以外の趣味がある(フェス・ジャグリング・旅・華道など)

 

「もともと東京に友達が多かったんでしょう?」と言われますが、大学院まで関西だったため、会社同期以外は東京にほとんど友達が居ない状態からのスタートでした。

 

ゲーム会概要

・月1回、土曜開催

・13:00〜19:00の間で自由参加

・参加費:1人500円(公民館を借りる費用に当てる)

・終了後、事前に予約していたレストランで懇親会(2時間・ほぼ飲み放題)

・クローズド会

(参加者は口コミのみで集めており、この形式は「クローズド会」と呼ばれ、ネット上で不特定多数にオープンに参加者を募る「オープン会」と呼ばれる形式の相反する位置付けとなります。)

 

観点1:人(集客)

・客層はボードゲーム初心者をメインで狙う

ボードゲームが好きな方は、すでに参加しているコミュニティが大体あるので、経験したことのない人に経験してもらうことをメインとします。ボードゲームはまだまだマイナーな趣味のため、その方が圧倒的に母数が多いからです。もちろん、ボードゲームが好きで、という方も来てもらってます。

ボードゲームカフェやスペースとの差別化をするとすれば、参加費が圧倒的に安いことと、年代・趣向が似た友人が集まりやすいことですかね。

 

・他の趣味で出会った「趣味の合いそうな」友人を誘う

ここが一番大事かと思います。私は、会社の9個上の先輩なども誘っていましたが、会社の同僚や先輩を誘うのに抵抗がある人が多いと思います。そこで、別の趣味で出会った友人を誘います。趣味での共通点があるので、他の趣味にも興味を持ってもらいやすいです。ただ、クラブに行ったりフェスに行った際に、全くインドアな趣味がなさそうな人には誘いません。(意外とマッチングする可能性もありますが、勧誘して空気が悪くなると嫌なので、そこは判断します)

  

・来てくれる人の興味を「事前に」把握しておく

これ、かなり労力が必要ですが、個人的には重要視しています。

例えばアウトドアイベントで出会った人で、会話によるコミュニケーションが好きそうな人であれば、パーティゲームから勧めてみる。例えば、フランスに旅行して来たよ〜と話したことのある人であれば、(事前の会話の中で具体的にゲーム名を出すかは微妙なところですが)フランスのゲームをまず導入として遊んでもらおう、という想定をしておく。

ボードゲームを一度でも遊んだことがある人に対しては、その時遊んだゲーム・感想を聞いておき、それに似たゲームを紹介する、など。

会話を事前に行い人となりを知ることで、当たり前ですが相互理解が深まります。私自身の感覚では、ここでマルチっぽい人はだいたいわかるので、誘わずに済みます。

 

※実際、これでマルチの人が全く防げるかというと、そうではありません。来て、行動や言動が怪しいなと思ったり、友人経由でその情報を聞いた場合は、主催者として以後来ないように連絡して調整します。 

 

・来なくなった人に心を痛ませすぎない

 何かの理由で、1度来てその後来なくなる人がいます。次回の連絡をしても既読スルーだったり、連絡が途絶えたり。大人数を集客していると、体感ですが毎回5%ぐらいは居ます。そんなことが複数人続くと、めげそうになります。もちろん残念ですが、その人とはマッチングしなかったというだけです。会に新しい風を入れるのと、停滞させないため、ここは新規の人を呼んだり、今来てくれている人の満足度をあげたりする方にリソースを費やした方がよっぽど会の為になります。

連絡が途絶えてしまった人に対して、自分の行動を全く反省しない訳ではなく、(「行けるよね!?じゃ、送りまーす!」という誘い方が強引すぎたかな?おとなしいタイプの人には、もっとライトに誘ってみよう・・・)など次への反省を行ない、次に生かしています。勧誘もトライアンドエラーですね。しかし、あまりそこにも力を入れすぎないのがポイントです。

 

 

観点2:コンテンツ(ゲーム会)

・大きめの快適な会場を3ヶ月前に抑える

都内でイベントを運営されている方はご存知かと思うのですが、会場のキャパが大きければ大きいほど、すぐ埋まってしまいます。80〜100人規模となると、ホールや宴会会場の貸切も考慮し、できるだけ3ヶ月前に開催日程を決める必要があります。人数制限ぴったりだとかなり窮屈に感じるため、快適さのために、想定人数の+10〜20人ぐらいのキャパシティを目安に予約してください。各区で施設予約のサイトがあるため、事前にその会員となり、仮予約・本予約をします。窓口に直接お金を払いに行かなければならない場合も多いので注意してください。

この施設予約運営は、何度もやっているとすぐ慣れます。よく使っている会場は人気案件のため、ここでは伏せますね。(笑)

 

・毎回違う会場で開催する

これはできれば、で構いませんが、毎回同じ会場だと飽きるので、なるべく違う会場にします。とはいえ、1年間全て違う会場を探し続けるのもキャパ的に無理があるので、2ヶ月後からは同じ会場でもOK、というようなゆるいルールで運用しています。

 

・ルール周知徹底

都内レンタルスペースに比べ、公民館は比較的安価でレンタルできることもあり、利用ルールもかなり厳しいものとなっています。人数制限・ゴミの処理方法・退出時間の厳守など、会が始まる前、できれば集客時の案内文に記載し、当日のトラブルを防ぎます。トラブルが起きると、思い出にノイズが入るので、それを防ぐためのリスクヘッジは、やりすぎることはありません。

 

・会場に音楽を流し、良い雰囲気を出す

これは私の趣味なのですが、iPhoneからBluetoothを飛ばし、音楽をかけています。中盤以降、80人も入った部屋だとさすがに音があまり聞こえませんが、序盤の雰囲気が和やかになる気がします。ちなみに、使用しているBluetoothスピーカーはこれです。ボードゲームを持ち運ばなければいけないので、スピーカーは軽めに。

 

・季節のイベントと混ぜる

12月の会ではクリスマス会と称したミニゲーム大会を、30回記念の周回イベントでは過去の振返りプレゼン会を、8月の会では浴衣割引で参加費0円で懇親会は納涼船で実施、など、簡単にできる季節ネタを多く盛り込み、「前回のゲーム会とはちょっとだけ違う」というスパイスを意識していました。イベントがない月は、食べ物持ち込み可の会場で、出前を頼んでお酒・ご飯付きゲーム会にしたりイベント色を強くすることで、勧誘の時に「次はクリスマス会やるから来て〜!」などキャッチとなるきっかけを作ることを意識していました。

 

観点3:ケア

・来てくれた人に「当日ケア」を行う

初参加の人は、ボードゲーム自体やることが初めて、という人がほとんどなので、隣に座ってゲームの説明をしたり、ゲーム説明ができる友人と同じテーブルに座ってもらったりします。ゲームの感覚を掴んでもらったら、あとは説明している友人に任せて、次の人を案内します。80人規模の参加者の時は、3〜4人まとめて案内したり、人狼系の8〜10人一度にできるゲームを開始してもらったりして、ギリギリ回る感覚です。80人規模の参加者で、初参加の方が多い会の場合、私自身はゲームをすることはなく、インスト(ゲーム説明)だけで動き回っていることもあります。

 

・来てくれた人に「アフターケア」を行う

イベントの帰り道で感想を聞いたり、ゲーム会開催当日〜2日後までに、Facebookメッセンジャー、LINEなどで、当日の撮った写真などを送ったりします。また来たいな、と思ってくれてそうであれば、次回の会場の場所の詳細等を送ります。撮った写真は次回来なくても送ってもいいものなので、まず写真を送り、そこから相手の様子を見て、参加した感想を聞いたり臨機応変に行います。ここはルール化してないところですね。次回の連絡も、グループや、個人メッセージでも事務的な連絡テンプレメールだけだと返信確率が低いので、「資格試験あるって言ってたけど、6/10って大丈夫なんだっけ〜?」のような話題に出た具体的に想像できるイベント+ライトな日程の確認を行なった後に詳細を投げたり、など、タイミングをみて連絡しています。

 

※これを50人以上に対して個別に考えて毎回やってるのか?と驚かれるのですが、ゲーム会直後の2〜3日だけ、コミュニケーションが普段の20倍ぐらいになるだけで、無意識にやってるので全然苦ではありません。逆に、常にスマホの通知音が鳴っているので、日曜日は特に幸せです。それに、ここまでしなくても次回来てくれる方も結構いるので、その方には甘えて、さっと事務的な連絡だけして終わる場合も多いです。相手によって伝え方を変える、という意味では、普段のコミュニケーションとなんら変わらないような気がします。

 

 

まとめ

 「集客とゲーム会継続のコツ」として、意識的に行なっていること、無意識で行なっていたことを文章に初めて起こしましたが、いかがでしたでしょうか。これまでで一番想いがつまった(4500文字!)記事になりました。

 

趣味に対して何もそこまでやらなくても、と思われると思いますし、機械的にやってると思うと恐ろしいかと思いますが、「健全な会を維持する努力」は主催者の必須条件であると考えますし、この方法で健全なコミュニティが世の中に増えるのであれば、これ以上ない喜びと思っています。 

 

ボードゲーム会はもちろん、他イベントを運営されている方にも、何か少しでもご参考になれば幸いです。ではでは。